旧真田邸(長野市松代町)概要: 旧真田邸は元治元年(1864)に松代藩9代藩主真田幸教の母、貞松院の宅邸として松代城の城外に建てられたものです。幕末になると幕府の参勤交代制が崩れ出し江戸在住の貞松院も松代に迎えることが出来るようになりました。その後は藩主の隠居所となり明治維新後は真田家の別宅として使用されました。旧真田邸御殿は木造平屋建て(一部2階建)寄棟、桟瓦葺、平入、建坪は408坪で大小53部屋が配され、式台付入母屋屋根の玄関や、座敷の床の間や違い棚、細かな意匠などに大名家の御殿としての格式が感じられます。7973uの敷地には長土塀・屋敷門・長屋・白倉や小堀遠州の流れをくむ庭園などが残り、数が少ない当時の大名屋敷として大変貴重な存在で昭和56年(1981)に松代城と共に国指定史跡に指定されています。昭和41年(1966)に真田家から松代町に寄贈された事で整備され現在は真田宝物館の一部として一般公開されています。
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