矢沢家住宅(長野市松代町)概要: 矢沢家は石高1400石(江戸時代初期は2100石)の上級武士で代々松代藩(藩庁:松代城)の筆頭家老を歴任した家柄です。
祖である矢沢頼綱は真田頼昌の3男で真田幸隆の弟にあたり、矢沢郷(上田市殿城町)の土豪である矢沢家の養子に入ります。頼綱は真田幸隆、信綱、昌幸に従っい各地に従軍し功を挙げた事で真田家の重臣としての地位を確立し、後裔は江戸時代を通して家臣としては最高位である筆頭家老を担い同心40人を預かっていました。
現在の矢沢家住宅の表門は寛政4年(1792)に再建されたもので間口13.19m、奥行3.72m、高さ6.83m、入母屋、瓦葺きの長屋門形式、武者窓(両側)、潜り戸(両側)付、外壁は白漆喰仕上げ、腰壁は下見板張り縦押縁押え、門扉を中心に向って右側には4帖の同心部屋、左側には4帖と8帖の同心部屋を配置し、屋根の鬼瓦や破風には真田家と縁があるものに許される六連銭が施され格式の高さを感じさせてくれます。
矢沢家の表門は江戸時代後期の上級武家屋敷の遺構として貴重な事から昭和42年(1967)に長野市指定重要文化財に指定されています。
長屋門を簡単に説明した動画
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-長野市教育委員会
|
|