法住寺(上田市)概要: 金峰山法住寺は長野県上田市東内に境内を構えている天台宗の寺院です。法住寺の創建は貞観年間(859〜877年)に平安時代の名僧として知られる慈覚大師円仁が開いたのが始まりと伝えられています。現在の法住寺虚空蔵堂は文安年間(1444〜1449年)の兵火で焼失後の文明18年(1486)に再建されたもので木造平屋建、入母屋、こけら葺き、平入、桁行3間、梁間4間、正面1間向拝付、軒の左右に鬼面、外壁板張、堂全体は和様が採用されていますがが懸魚などの詳細部分が禅宗様を取り入れています。
虚空蔵堂は外陣と内陣に分かれ間には格子戸で仕切られる構成で、外陣は前方1間で外壁は柱のみの吹き放し、内陣には厨子が設置されています。厨子は室町時代に建立されたもので、一間社入母屋造、妻入、構造部黒漆塗り、外壁朱塗り、禅宗様式、内部には虚空蔵菩薩像が安置されています。山門は切妻、桟瓦葺き、三間一戸、八脚単層門、外壁板張り、左右仁王像安置、無指定ながら古刹の境内を引き立ています。法住寺虚空蔵堂と厨子は依田窪地方最古の御堂建築として大変貴重な事から大正11年(1922)に国指定重要文化財に指定されています。日本七処虚空蔵堂第七番。宗派:天台宗。本尊:阿弥陀如来。山号:金峰山。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-上田市教育委員会
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