宗安寺(上田市)概要: 長廣山宗安寺は長野県上田市岡に境内を構えている浄土宗の寺院です。宗安寺の創建は平安時代後期の寛仁年間(1017〜1021年)に恵心僧都(平安時代中期の天台宗の高僧)が自ら彫り込んだ阿弥陀如来を安置したのが始まりと伝えられています。当初、帰命山正善寺と称していましたが室町時代後期の天文元年(1532)、当時の領主だった藤木長廣の菩提を弔う為再興し遍照寺と改称しています。天文16年(1550)上田原合戦の兵火により堂宇が焼失、慶長10年(1606)にこの地を治めた日置五右衛門尉尹俊(上田城主真田家家臣)が藩主に願い出て堂宇を再建し寺号を宗安寺に改称しています。
以来、上田藩から庇護され松平忠愛(信濃上田藩2代藩主。伊賀守系藤井松平家4代目当主)の娘りきが愛用した漆塗りの膳部の他、輪島膳椀、緞子の夜具、永丹画(屏風)などが寄進されています。総門は切妻、桟瓦葺、一間一戸、高麗門、袖壁付。山門は切妻、妻入、銅板葺、一間一戸。本堂は入母屋、桟瓦葺、平入、桁行6間、正面1間向拝付。山号:長廣山。院号:光明院。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
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